吉原芸者みな子ブログ

吉原芸者みな子姐さんに関する情報をお伝えするブログ

こんにちは。はじめまして。

 

私は、今まで大学の非常勤講師をしながら、江戸文学の研究をしていました。でも、古き良き日本文化を、大学などの閉じられた環境だけではなく、もっと多くの方々と共有するために、映像を撮って公開することを始めました。

 

最初に製作したのが「最後の吉原芸者四代目みな子姐さん―吉原最後の証言記録―」という映像記録です。製作に8年かかりました。

そして、夏は渋谷のアップリンク、秋は大阪のシアターセブンで上映していただいておりました。

 

 

そもそも、立教高校で、高大連携授業という授業を受け持った時に、みな子姐さんと出会ったことにはじまり、その後、立教大学や法政大学の授業で学生に見てもらい、分かりにくいと言われた所を直しながら、何年にもわたって編集を重ねて作った映画です。

そのため、学生向けにと思って作ったわけではありませんが、高校生や大学生のような、吉原や芸者のことを全くない人が見ても、理解でき、勉強にもなるような作りになった(なってしまった)ことは確かです。

大学の授業では、文献を読むことが重視されています。それはそれで重要なことですが、映像以外には残すことができないものもあります。

この映画を作ったのも、まさにそうだったからです。大学で日本文化を教えていても、歌のメロディーも分からず、遊びも知らず、楽器もひけなかったのです。よくこれで大学で教えていられたな、と思います。もちろん今でもできませんが、何年も実際に見て聴いてきたので、昔の日本人の持っていたリズムが皮膚感覚で分かるようになりました。

 
この映像記録が、大学の授業でも用いられる日がくればと思っておりますが、現在では、学生への入口となるはずの先生方に、関心を持っていただくことができません。文献中心主義のため、まだ映像という媒体に慣れていないのだと思います。
 
ところが、なんと、立教大学の主催で、上映していただけることになったのです。

 

そして、トークゲストが豪華です。吉原研究のエキスパートである、田中優子先生(法政大学教授)と、渡辺憲司先生(立教新座中学校高等学校校長)です

入場も無料です。どなたでも来場できます。ご予約も不要です。

1110日(日)13:30開場、立教大学池袋校舎の太刀川記念館3階で行ないます。

 

アカデミックな講演と、映画といういわばエンターテイメントが融合した、今までにない新しい試みなので、ありきたりな講演会にはならないでしょう。

是非とも大勢の方々に来ていただき、現場で参加していただきたいと願っております。

ご来場を心からお待ち申し上げます。

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

詳細やアクセス方法などは、以下の立教大学HPをご覧ください。

文学部文学科日本文学専修主催 公開講演会「江戸吉原という空間」 | 立教大学

 

 

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田中優子先生

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みな子姐さん

 

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渡辺憲司先生

 

 

 

大阪のみなさま!ありがとうございました!

最後の吉原芸者四代目みな子姐さん ‐吉原最後の証言記録‐ / シアターセブン

 

映像記録「吉原芸者四代目みな子姐さん」を、今秋大阪の十三で上映していただきました。2013年10月19日(土)〜11月1日(金)まで2週間の上映でした。

 

私は、約20年前に、関西出身の先生から、「えー? まだ十三に行ったことがないんか? そりゃ行かなきゃあかん。機会があったら連れてったる。」といったことを言われたことがあり、以来、その機会もなく、十三への想いを募らせていました。

 

そんな時、みな子姐さん映画を、十三で上映していただけることになり、心の中でご縁を感じ、とても嬉しく思っていました。

 

そして、みな子姐さんに遅れること1週間ばかりして、1日だけ十三の映画館シアターセブンさんで、ご来場のみなさまにお目にかかり、お話する機会をいただきました。

 

実は、もっと行こうと思えば行けたのですが、恥ずかしながら金銭的に1日しか行けなかったのです。

 

はじめての十三、憧れの十三。

 

実際に大阪に行ってみると、異邦人だったからかもしれませんが、出会ったすべての方々に、とても親切にしていただきました。「人情の町」とはこういうことかと思いました。

 

みな子姐さんも、映画館では初の東京以外での上映が、十三でよかったとおもっていらっしゃるに違いないと思いました。(福岡では1日だけ10人くらいの方々にご覧いただいたことはございますが、映画館では初めての東京以外の上映でした。)

 

地元の新聞「ザ・淀川」さんに記事を掲載していただけたのも嬉しかったです。

 

大学の先生方や梅田の古本屋街にチラシを送るなど、私なりの告知の努力はいたしましたが、それらの方々には関心を持っていただけなかったようで、シアターセブンさんの興行にはあまり貢献できず、心苦しく思っております。

 

でも、予想を超えた、大勢の大阪の方々と知り合うことができ、まだ少しではありますが心の交流もでき、地下鉄の使い方も教えていただき、地理もなんとなく分かり、さまざまな影響を受けた、目が開かれる、実り多き上映会でした。

 

この映像記録は、一回限りで消費されてしまうのではなく、これから長い時間をかけて、鑑賞したり勉強のために見ていただいたりしていってほしいと思って作ったものです。

 

そう思うと、公開されてからまだ半年しか経っていません。これからも少しずつ、映像記録を通して、日本の文化や日本人の心意気などを、みなさまと一緒に触れて、考えて、できれば未来に伝えていければいいなあと思っております。

 

大阪のみなさま!本当にどうもありがとうございました!

これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます!

 
安原眞琴

 

 

 

 

 

渋谷アップリンク上映無事終了

皆様へ感謝を込めて…

この夏は大変お騒がせいたしまして、恐縮しております。

2013年7/27-8/9まで2週間、渋谷アップリンクで、上映会+イベント興行を開催し、本日、8/10に、諸々の荷物の撤収と金銭に関する概要を確認して、すべてが完了しました。

ゲストとして出演してくださった方々、毎日、全く種類の異なるイベントの準備をしてくださった劇場のスタッフさん、仕事を休んで毎日のように会場に来て手を貸してくださった友達、毎日音声と映像の記録をしてくださった出版社の方々、2日間、高性能カメラで記録映像を撮ってくださったプロの映像制作会社の方々、そして何よりも、大変な猛暑の中、おまけに12時という真昼間に、渋谷の劇場まで足を運んで、映画とイベントにご参加くださった来場者の皆様に、心より御礼申し上げます。本当にどうもありがとうございました。

みな子姐さんという魅力的な女性がいらしたことを、その方の職業が吉原芸者であったことも含めて、近親者や周辺の関係者だけではなく、吉原や芸者さんをご存知ない方々にも、是非とも見て知っていただきたいと思っていた時に、渋谷アップリンクさんで、上映させていただくというありがたい機会を頂戴し、実現することができました。お陰様にて、2、3日を除き、連日満席でした。

トークショーでは、思いがけず、多彩な一流のゲストの方々にご出演いただくことができ、それぞれのお話のお陰様により、映画に深みを与えてくださいました。

お座敷芸や邦楽などの実演では、映画でも伝えきれなかった、本当の音の響きや踊りの面白さなどを、感じていただけたのではないかと思っております。

毎日お越しいただくことは難しく、また、劇場にいらっしゃれなかった方のためにも、この2週間のイベントを、本にまとめて刊行することにいたしました。

刊行されましたら、安原のホームページや、fb、Twitterなどで、お伝えしたく思っております。

どうぞ今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。

安原眞琴

吉原芸者みな子映画の上映開始!

いよいよ今日から、渋谷アップリンクで、「吉原芸者四代目みな子姐さん」の映画と日替わりイベントが始まります。

 

嬉しいというより、準備は万端なはずも、その時になってみなければ分からないこともでてくると思うので、不安もかなりあります。

 

また、若い方々や、昔からの日本文化に触れる機会のなかった方々に、見ていただければと思い、上映会+イベントを開催させていただくことにいたしましたが、誰もいらっしゃらなかったらどうしよう、という不安もあります。

 

初日は、渡辺憲司先生。

 

私の大学時代の恩師ですが、今や立教新座中学校高等学校の校長先生でいらして、「卒業生に贈る言葉」で100万人を感動させた先生です。

 

恩師に初日を飾っていただける幸せをかみしめながら、2週間みなさまへの感謝の気持ちを忘れずに、多くの方々に楽しんでいただけるよう、精一杯のことをしていきたいと思っております。

 

8月9日まで、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

DVD完成たな

昨日の2013年5月26日、みな子姐さんのお墓参りに行きました。
そして、ようやくDVDが完成したことを報告することができました。
本当なら、2010年の春に完成させて、みな子姐さんご本人に見ていただく予定でした。
その時期に入院され、そのまま帰らぬ人となってしまったため、3年越しのご報告になってしまいました。
墓前で、ちょうど息子さんにばったり出会いました。
その日は、お互いに用事があったので、別々にお墓参りに行くことにしていたのに、不思議でした。
2人で、お姐さんの好きな菊正宗をお供えした後、お墓の前で、話に花を咲かせてしまいました。
お姐さんは、1人で静かにお酒を飲みたかったかもしれないので、そうであれば、賑やか過ぎたかもしれません。
でも、DVDを一緒に見たら、きっと賑やかになったでしょう。
息子さんに会って、墓前で話に花を咲かせられたのは、3人で楽しむために、お姐さんが導いてくれたのかもしれません。
とにかく、ようやくお姐さんにDVDを捧げることができました。
少しだけ、肩の荷をおろすことができた気がします。

試写会決定!

嬉しいです!
最後の吉原芸者みな子姐さんの試写会が決定しました!

日時、5月19日 18:30〜
場所、荻窪ベルベットサン
料金、2000円
スペシャルトークゲスト
ドラァグクイーンビビアン佐藤

ベルベットサンのホームページにて予約受付中です!

よろしくお願いします!

嬉しいご報告

私は、クラウドファンドReadyForにて、「最後の吉原芸者みな子姐さん」の上映会開催のためのご支援を募っておりますが、このたび、目標金額を越えることができました。

ひとえに皆様のお蔭であると、心から感謝しております。

本当にどうもありがとうございました。

 

ただ、上映会の開催のためには、まだ少し足りませんので、これからもご支援を募ると同時に、私も開催準備につとめて参りますので、

今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

https://readyfor.jp/projects/geisha